文章力を磨く上で是非覚えておきたいのが、正しい句読点の打ち方です。
この記事の内容
- 句点「。」を使う時のポイント
- 読点「、」を使う時のポイント
- 句読点に定められたルール
おろそかにしてしまいがちですが、句読点の打ち方にはいくつかのポイントがあります。それをしっかり把握しておくことであなたのライティングスキルは今よりレベルアップすることでしょう。
それでは見ていきましょう。
句読点(くとうてん)とは
- 句点(くてん)が「。」
- 読点(とうてん)が「、」
まずは句読点についての解説です。
文章の途中で区切りとして使うのが読点「、」文章の終わりに打つのが句点「。」になります。
句読点は、読みやすく理解しやすい文章にするためにあります。
目安
句点「。」は1文80文字前後。読点「、」は1文あたり20~30文字前後が目安です。
ただし、明確にこれというものはありません。あくまでも目安ということになります。
依頼主・クライアント先がある場合、ルールによっては文字数が変わる可能性もあるので気を付ける必要があります。
「句点(。)」を使う時のポイント

まずは句点「。」を使う時のポイントです。
どちらかというと「、」の方がポイントが多い気がしますが「。」にもいくつかのポイントがあります。
しっかり把握しておきましょう。
- リスト
- 文章を閉じるために使う
- 鍵括弧内「」の文の文末に打たない
- 感嘆符「!」疑問符「?」の後に打たない
- 長い主語の後に打つ
文章を閉じるために使う
これは一文一義ですね。
1つの文章を1つの意味で終わらせるというもの。(閉じる)
これは伝わる文章を書くために大事なポイントで、できるだけ短く簡潔な文章を書きます。
この文章を一文一義で閉じるときに句点「。」を打ちます。
ただし、全ての文を1つの意味で閉じると単調は文章になりやすいのでたまに一文ニ義にします。
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「読点」を使う時のポイント
続いて読点「、」を使う時のポイントです。
こちらもいくつかのルールがある上で成立しています。頭の中にインプットしておきましょう。
- 文章を見やすくしたり、誤読をさけるために使う
- 多すぎず、少なすぎずがポイント
- 鍵括弧「」の前後に打たない
- 接続詞を区切る
「,」と「、」句読点のルール
主に公用文ですが、句読点には定められたルールが存在します。
ざっとになりますがまとめてみましょう。
句読点が使われだしたのは、明治に入ってから。平安時代にルーツとなるものがありました。
ですが、一般的には日本語には句読点を使うという習慣がなく明治39年の「句読法案(句読点法案)」で句読点のルールを公に示しました。
これを元に作られたのが昭和21年3月の「くぎり符号の使ひ方 句読法」です。
参考 : くぎり符号の使ひ方 句読法 | 国語表記の問題 – 文化庁
また、昭和27年4月「公用文作成の要領」の中に句読点のルールが示されました。
それによると横書きの公用文の句読点はコンマ「,」と「。」を使うとあります。
ただし、それは70年以上前に作られたもの。実際に今使われている文章とくい違いがあるため、見直しの動きが最近になって行われています。
2021年3月12日に「新しい「公用文作成の要領」に向けて(報告)」が示されました。
参考 : 「新しい「公用文作成の要領」に向けて(報告)」について | 文化庁
これによると、実際にはコンマ「,」よりもテン「、」が使われているということから「、」を使うこととするとしっかり明記されています。
ただし、横書きの場合は今まで通り「,」を使っても良いのだそう。
普段私たちが使う時は「、」が当たり前のようになっていますから、その辺は意識することなくこのままでいいのでしょう。
この章は句読点の成り立ちから、このようにルールが決まったり変更されていますよという流れの紹介でした。
まとめ
まとめに入ります。
- 句点「。」を使う時のポイント
- 読点「、」を使う時のポイント
- 句読点に定められたルール
句読点のルールをしっかり把握することで見えてくるものがあります。
今回は以上です。ありがとうございました。
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